自然の学びを生かした住まいづくり36

・メダカの水はなぜ腐るのか?
・植物はなぜ朝日を必要とするのか?
・植物は根に影響を受けるのはなぜか?
・花ビンの花はなぜすぐにダメになるのか?
・食べ物はなぜ腐るのか?
・カーテンがカビるのはなぜか?
・低気圧は体調を崩しやすいのはなぜか?

私達が生活してゆく上に
色々と自然が教えてくれることが
たくさんあります。その住まいづくりを
かかげてみました。



住宅環境に無関心な住宅業者の罪は重い【1】

 現実に悪い住宅によって被害をこうむっている人はたくさんいます。しかし、住宅環境による被害はすぐにその影響が現れない為、因果関係が実証しにくいせいもあって、人々はあまり関心を持ちません。最近、化学物質でできた住宅資材から生じるホルマリン(ホルムアルデヒト)によるアレルギー症状が問題になってきたことで、ようやく住宅環境に対する意識が高まりつつあります。
 
 ところが、そのことに便乗して、商魂たくましい住宅業者がにわかにエコロジストぶって「エコロジー住宅」とか「シックハウス」などと騒ぎ立て、新しい関心を駆り立てています。このような業者は表面(枝葉の部分)だけを強調しているだけで、肝心な中身(根幹の部分)の研究をしているわけではありません。営業テクニックとして科学物質の問題を利用しているに過ぎないのです。

 住宅環境の研究は一年や二年で結論が出るような単純なものではありません。環境作用は無限の条件が交錯して生じるものだからです。住宅環境はその土地の気候風土、地域性、立地条件、自然環境、土地柄ともいえる社会的な環境のすべてを把握し、さらに住む人の生理的要求を引き出して作り上げなければならないものなのです。したがって、独断や偏見は禁物であり、あらゆる学問を網羅して解決するべきだと考えています。

 幸せを生む住まい 間取りは住まいの命
  ウシキ株式会社

自然の学びを生かした住まいづくり35

・メダカの水はなぜ腐るのか?
・植物はなぜ朝日を必要とするのか?
・植物は根に影響を受けるのはなぜか?
・花ビンの花はなぜすぐにダメになるのか?
・食べ物はなぜ腐るのか?
・カーテンがカビるのはなぜか?
・低気圧は体調を崩しやすいのはなぜか?

私達が生活してゆく上に
色々と自然が教えてくれることが
たくさんあります。その住まいづくりを
かかげてみました。



仕事に責任感も任命感もない建築士

 本来、住宅計画の専門家は住む人自身でしたが、1950年につくられた建築基準法によって、住宅建築確認業務を円滑に行なうために建築士法が制定され、ペーパーテストによって建築法規を熟知した建築士という資格を与えるようになりました。それがいわゆる一級建築士といわれているものです。建築の代願士が一級や二級の建築士の仕事になったのですが、それがいつの間にか世間が一級建築士を熟達した建築専門家と見るようになったのです。資格さえあれば一級の専門家であるような錯覚に世間は陥り、建築士自身も実力の伴わない自負心をもつようになってしまいました。
 
 建築の仕事は飛行機や自動車を作るような高い精度や性能を必要としない単純な仕事ですが、どうでもよい仕事と思われるほど甘くはありません。しかし、ペーパーテストによるライセンスは、どうでもよい仕事をする専門家を大量につくり出したのです。その建築士たちが住宅観(住宅の理念)を追求することもなく、単に建築的手法だけで住宅計画をするようになったのが現代の住宅の抱える問題の原点となっています。つまり「住宅イコール建物」という概念によって設計しているだけで、住む人が生活していくうえでの利用効果や環境による作用などはまったく考慮していません。また顧客の将来における住宅に対するニーズの変化や、社会変化への対応もなく、今現在のとこしか考えずに住宅を計画しています。

 住宅は、誰のための何のためのものかという究極の利用目的は一切考えずに芸術家気取りで造形にだけ執念をもつ専門家は許されるものではありません。住宅の本質をわきまえずに住まいを計画した結果、その家族にもたらす影響がどれだけ重大なものになるかを理解していないのです。私に言わせれば専門家として責任感や使命感のない建築士たちが多いのが現状です。

 建築家たちは住宅に「見せ場」をつくることには懸命ですが、その見せ場が何の目的かをはっきりとはさせません。そうすることでどのようなメリットがあり、どのようなデメリットが生じる可能性があるか、それ以上によい方法はないだろうか、などいろいろな方面から検討することはしないのです。ただ単に感情と感覚によって場当たり的に計画しているにすぎません。

 幸せを生む住まい 間取りは住まいの命
  ウシキ株式会社

自然の学びを生かした住まいづくり34

・メダカの水はなぜ腐るのか?
・植物はなぜ朝日を必要とするのか?
・植物は根に影響を受けるのはなぜか?
・花ビンの花はなぜすぐにダメになるのか?
・食べ物はなぜ腐るのか?
・カーテンがカビるのはなぜか?
・低気圧は体調を崩しやすいのはなぜか?

私達が生活してゆく上に
色々と自然が教えてくれることが
たくさんあります。その住まいづくりを
かかげてみました。



住宅を提案し、提供する者の責任は思い

 身近で長年月接する住宅環境が住む人に確実に何らかの作用をしているということを知った時、住宅を提供し提供する仕事を生業とする者として、その責任の重さを痛感しました。自分の仕事が住む人の人生を左右するとなると、ただごとではすまされません。本気になって顧客が良い人生を過ごせる条件の追求が必要となりますが、一朝一夕でできるものではありません。

 環境心理学者のハンチントン博士の足跡をたどり、環境科学の研究を続け、エコロジーに取り組み、各地の気候風土や地域性と、多くのユーザーを対照に、住宅環境の研究を続けてきました。エコロジストを自負しながらも、実際の仕事(住宅づくり)にそれを生かせるまで、毎日が焦燥の日々でした。しかし、幸か不幸か、住宅を注文する顧客には深刻な住宅観がなく、幸福な家庭と住宅の相関関係に寛容な判断をなされていることが心に余裕を与えてくれました。

 とはいえ、住宅が中心的生活環境である以上、ユーザーの寛容性に甘えてばかりはいられません。一日も早く住宅環境と家庭、住宅と家庭環境、家庭環境と人生や社会の相関関係を明確にして、それを多くの人々に知らせることの必要性を強く感じています。

 幸せを生む住まい 間取りは住まいの命
  ウシキ株式会社

自然の学びを生かした住まいづくり33

・メダカの水はなぜ腐るのか?
・植物はなぜ朝日を必要とするのか?
・植物は根に影響を受けるのはなぜか?
・花ビンの花はなぜすぐにダメになるのか?
・食べ物はなぜ腐るのか?
・カーテンがカビるのはなぜか?
・低気圧は体調を崩しやすいのはなぜか?

私達が生活してゆく上に
色々と自然が教えてくれることが
たくさんあります。その住まいづくりを
かかげてみました。



業者選びはここがポイント

 世の中で往往にしてある間違いに、信頼と期待を同一のものであるととらえることがあります。期待されていることを信頼されていると勘違いをする場合がよくあるのです。初めて会った顧客に「信頼してますからよろしくお願いします」と言われて本当に信頼されたと思いこむ営業マンも多いのですが、実際は信頼関係ではなく双方の期待感によって成約へと運ばれているのが実情です。しかし、住宅は高額であることや現物による取引でないということを考えると、信頼関係によって成約されなければならないものです。
 信頼関係を築くには理解、納得、感動、共感の過程が必要なのであって、理解がないところに信頼はありえません。ただ感覚的に「信頼できそう」という気持ちが期待に変わってしまうだけのことです。もちろん期待することも、されることも悪いことではありませんが、双方が善意による努力をし、思いやる心を持つことが必要です。

 とかく期待する心は、そのあてがはずれた場合は即不信感となり人間関係が切れてしまいがちです。住宅の場合は、業者に対する期待がはずれれば、いつまでも不平不満が残り、ストレスとなり、果てはそのことが原因で家庭に不幸な状態をもたらすことになります。
 ユーザーが業者を選択する場合は、親切とか丁寧とか格安とかが目安とされがちです。最近は大手企業の資本力ならリスク保証されるとの考えから、保証できる企業を選択の際の重要ポイントにする傾向があります。いずれも大切ではありますが、それ以上に重要なことは、それで幸福な家庭が築けるかどうかということです。したがって親切も丁寧も格安も保証も一時の気休めに終わる可能性があり、本質的な問題ではありません。幸せな家庭生活の永続という究極の目的を果たせる住宅環境と良い建物を併せもつ住宅を供給できる業者でなければ意味がないのです。
 衝動的な感覚で期待するのではなく、理解し、納得のゆく住宅を提案し提供できる業者を選んで依頼すべきでしょう。

 幸せを生む住まい 間取りは住まいの命
  ウシキ株式会社

自然の学びを生かした住まいづくり32

・メダカの水はなぜ腐るのか?
・植物はなぜ朝日を必要とするのか?
・植物は根に影響を受けるのはなぜか?
・花ビンの花はなぜすぐにダメになるのか?
・食べ物はなぜ腐るのか?
・カーテンがカビるのはなぜか?
・低気圧は体調を崩しやすいのはなぜか?

私達が生活してゆく上に
色々と自然が教えてくれることが
たくさんあります。その住まいづくりを
かかげてみました。



間違った請負契約がトラブルの原因

 住宅の本来の取引方法は請負契約(双方が理解と納得によって同意した約束)です。しかし、契約書を施主が熟読して理解することなく、ただセールスマンの巧妙な説明だけを鵜呑みにして契約する場合が多く、建築中や完成後にいろいろなトラブルが発生しています。
 
 住宅産業がトラブル産業といわれている原因は、業者側が請負契約を業績向上のための顧客獲得の証としてのみ考え、その主旨を果たしていないことにあります。また、ユーザーはユーザーで契約そのものを約束ごとはとらえずに住宅を求める過程の形式的な業務と受けとめていることもトラブルの原因となっています。請負契約は双方の人格を賭けた重大な約束ごとであることを意識している人が少なく、信頼ではなく期待心だけで約束しているためにイメージの違いや期待はずれがトラブルの原因となっているのです。

 請負契約時には契約の内容はもとより契約前の業務(設計、見積りの打ち合わせ)のすべてを理解し、納得したうえでの共感が絶対に必要です。トラブルの原因の多くは施工ミスや約束違い、イメージ違いとされていますが、それは事前業務(契約前の打ち合わせ)が確実に行なわれていないことによるものです。業者は契約を急ぐためにできるだけ簡潔な説明と数少ない打ち合わせで済まそうとします。とくにハウスメーカーは、契約責任者(営業担当)と契約実行者(施工担当)がそれぞれ違う立場で自己中心的(自分の業績中心)な考え方をするので、なおさらトラブルが生じやすくなります。顧客第一主義は建前で、実は自社優先、自分の業績優先が住宅業界の実態です。

 また一世一代の事業ともいえる住宅購入について、ユーザーたちはその重大性を認識することなく衝動的な発想と夢と期待にとらわれてメーカーサイドのシステムに迎合していることにも問題があります。双方が正しい住宅観を持つことが何より必要です。

 幸せを生む住まい 間取りは住まいの命
  ウシキ株式会社

自然の学びを生かした住まいづくり31

・メダカの水はなぜ腐るのか?
・植物はなぜ朝日を必要とするのか?
・植物は根に影響を受けるのはなぜか?
・花ビンの花はなぜすぐにダメになるのか?
・食べ物はなぜ腐るのか?
・カーテンがカビるのはなぜか?
・低気圧は体調を崩しやすいのはなぜか?

私達が生活してゆく上に
色々と自然が教えてくれることが
たくさんあります。その住まいづくりを
かかげてみました。



住宅を消費財とする発想は社会悪である

 住宅が住む人に何らかの影響をもたらすということは、誰にでも潜在意識にはあっても深く追求しようとしません。それは新しい住宅に対する「あこがれと期待する心」が先行して、夢を実現したいばかりに「マイナス思考」を拒絶しているからでしょう。

 情報化時代の今、テレビや住宅雑誌、華麗な住宅総合展示場等ではすべてその住宅のプラス面(メリット)だけを誇張してエンドユーザーの住宅に対する夢をふくらます工夫をこらしています。「見た目による夢づくり」のテクニックの優劣が販売競争の勝負を左右します。またユーザーたちは見た目の良し悪しによって住宅の良否を判断します。つまり、価値を表面に求めて中身の価値を追求しません。建物の外観や設備にのみ気をとられ利用価値(利用の効果)を追求しないのです。その傾向は最近ますます強く、住宅の本質(目的と役割)を見失うことによって、個人だけでなく日本の将来にとっても憂慮すべき事態の原因となっています。

 住宅に対する正しい知識をもつ学者はいませんし、すべて業界の利益追求手段としての間違った知識が情報として伝わっているだけです。政治、行政、業者、学者の癒着と思われる情報が巷に氾濫しているのです。そのことによって住宅は単なる商品と化し、販売システムによる取引が一般的になっています。ハウスメーカーは自社の利益を優先する立場から住宅を消費材と考えて現代住宅を販売していますが、これは顧客にとっても社会にとっても正しい発想とはいえません。住宅は一度求めたら生涯住むべきものです。または壊さずに居を変えるべきものです。地球資源を枯渇させ、地球環境を破壊させ、個人経済を圧迫し、しかも人間が退廃的になるような環境を提供している三重、四重の悪を容認している社会の行く末が案じられます。

 幸せを生む住まい 間取りは住まいの命
  ウシキ株式会社

謹賀新年



昨年中は格別のお引き立てを賜り
厚くお礼申し上げます
社員一同朗らかに 幸せを生む住まいに
信念をもって取り組んで行きます

本年も変わらぬご愛願
よろしくお願い申し上げます
            令和三年 元旦

 幸せを生む住まい 間取りは住まいの命
  ウシキ株式会社