きれいな空気を生む 住まいづくり73

・メダカの水はなぜ腐るのか?
・植物はなぜ朝日を必要とするのか?
・植物は根に影響を受けるのはなぜか?
・花ビンの花はなぜすぐにダメになるのか?
・食べ物はなぜ腐るのか?
・カーテンがカビるのはなぜか?
・低気圧は体調を崩しやすいのはなぜか?

私達が生活してゆく上に
色々と自然が教えてくれることが
たくさんあります。その住まいづくりを
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利用目的があいまいな居間は無用の長物   【 1 】

 住まいを新築するにあたって、多くの方が最も期待と夢を持つのは居間の存在でしょう。寝室兼茶の間、あるいは寝室兼居間という生活をしてきた人たちにとっては、独立した居間の存在は住宅を建てた証しのようなものと言ってもいいかもしれません。しかし、そういう住宅計画時の居間への特別な思いは「よそゆき姿」の居間につながることがあります。つまり、応接セットや豪華な家具を置いて、正装をしたり、着飾ったりした時の状態を居間に求めてしまうのです。その分、普段着の生活やカジュアルな生活環境は掘ゴタツのある和風の茶の間に求められることが多いようです。
 衝動やあこがれで計画された居間は普段には使いにくく、せっかくの貴重なスペースを無駄にしているケースがよく見受けられます。住宅には無駄な部分もある意味では必要ですが、それにしては居間は広すぎて、お金もかかりすぎています。居間は、毎日家族たちによって多重に利用される場所でなければ意味がありません。食堂や茶の間、または和室の客間と同じような利用目的であれば、役に立たない代物と言ってもよいでしょう。スペースを広くとり、いい場所に置くにはもったいない気がしてなりません。
 私は法的規制や資金の都合で建築面積が制約される時は、利用目的が共通する部分は極力カットするようにしています。たとえば居間を主婦の家事室や主人の書斎、パソコンのためのホームオフィス等を兼ねるような形態にすれば、無駄のない利用効率の高いスペースとなるでしょう。

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きれいな空気を生む 住まいづくり72

・メダカの水はなぜ腐るのか?
・植物はなぜ朝日を必要とするのか?
・植物は根に影響を受けるのはなぜか?
・花ビンの花はなぜすぐにダメになるのか?
・食べ物はなぜ腐るのか?
・カーテンがカビるのはなぜか?
・低気圧は体調を崩しやすいのはなぜか?

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情緒や感性を育てる食堂  【 2 】

食堂の内装は、柔らかく自然な雰囲気がよいのですが、もし特別の好みがないのなら、木質環境がよいと思います。床と壁の一部や天井は木材の使用をおすすめします。その場合、木材の稀少価値(高級材)を求めることより、並材(自然素材)を多量(太く厚く)に使用する方が良い食堂の環境をつくり出します。
 昔の民家には囲炉裏のある団欒の場に「大黒柱」という30センチ角の太柱が配置され、たくましく家庭を支えている威容を家族たちに印象付けてきました。食堂や茶の間に21センチ角以上の二本の太柱を目立つように立てて夫婦柱として、両親を中心とした仲のよい家庭を象徴させた環境をつくることもできます。こうして、食堂が責任ある社会生活の源泉となるよう心掛けてきたのですが、そのような「思い」が食堂には必要ではないでしょうか。

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きれいな空気を生む 住まいづくり71

・メダカの水はなぜ腐るのか?
・植物はなぜ朝日を必要とするのか?
・植物は根に影響を受けるのはなぜか?
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・食べ物はなぜ腐るのか?
・カーテンがカビるのはなぜか?
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情緒や感性を育てる食堂  【 1 】

 食堂や茶の間の役割は家庭生活の中心として家族同士の安心と平和を培う場所です。家族の断絶が言われるようになって久しいのですが、その原因は食堂の環境計画にあると、私は考えています。環境は雰囲気を左右し、雰囲気の良否は人間の意識に直結します。よい雰囲気の食堂や茶の間では楽しい会話がはずむのは当然のことです。家族の団欒は精神衛生上よい効果をもたらし、家族間の信頼感を高めます。また、朝夕に感謝して食事のできる雰囲気はプラス思考をもたらします。β-エンドルフィンという良質な脳内モルヒネが分泌される環境は豪華な環境ではなく自然と調和した素朴な環境です。
 また、家族が互いに自分のことで多忙な日々を送る現代は親が子どものしつけをするチャンスは食事の時しかないと言ってもいいでしょう。また、子どもが親を知り、親から何かを受け継ぐチャンスもやはり食事時です。ただでさえテレビやラジオが家族の間に介入し、また子どもたちには個室が与えられ、彼らは一刻も早く親から解放されたいと願っているように思われます。そのような状態では家族間の正しいコミュニケーションが確立することは難しいでしょう。しかし唯一の家族交流の場ともいえる食堂や茶の間の環境を良くすることで母親の心を家族に伝え、父親としての尊敬を得ることもできるのです。

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きれいな空気を生む 住まいづくり70

・メダカの水はなぜ腐るのか?
・植物はなぜ朝日を必要とするのか?
・植物は根に影響を受けるのはなぜか?
・花ビンの花はなぜすぐにダメになるのか?
・食べ物はなぜ腐るのか?
・カーテンがカビるのはなぜか?
・低気圧は体調を崩しやすいのはなぜか?

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食堂は家族のエネルギー補給場所  【 2 】

 位置や広さが決まったら次に配慮すべきことは窓の位置や大きさです。窓は自然の恵みを受け入れるためにあります。東の窓は高くとって朝日を室内に入れて消毒します。南の窓は広く取って、夏は涼しく冬は暖かく過ごせるようにします。健全な心身を育む環境は自然との調和なくしては成り立ちません。
 しかし、現代の建築家は住宅が人間にとっての中心的生活環境であることを無視し、自然と住宅との正しい調和を忘れ去っていることが多いように思われます。食堂と自然との相関関係を探究せず、人工的な室内のインテリアや、環境調整を優先しています。人工的な環境には活力を養う快適性がなく、逆に怠惰癖を増長させる快楽性があります。家族に惰気や不健康をもたらす食堂は絶対に避けるべきです。たとえば西日でうだる食堂、夏や冬の室内空気のコントロールをすべて機械でやらなければならない陰性環境は不経済なばかりでなく、家庭の不健全化の原因となりかねません。

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