きれいな空気を生む 住まいづくり56

・メダカの水はなぜ腐るのか?
・植物はなぜ朝日を必要とするのか?
・植物は根に影響を受けるのはなぜか?
・花ビンの花はなぜすぐにダメになるのか?
・食べ物はなぜ腐るのか?
・カーテンがカビるのはなぜか?
・低気圧は体調を崩しやすいのはなぜか?

私達が生活してゆく上に
色々と自然が教えてくれることが
たくさんあります。その住まいづくりを
かかげてみました。



同居は至難の中に幸福がある

 戦前は、伝統的家族制度のもとで、二世代三世代の同居は当たり前のことでした。戦前の家庭は、親は「親らしく」、子どもは「子どもらしく」という家庭生活のルールを守ることで、自ずと当時の社会に適応する力を身につけていける場として機能していました。家庭生活の中である程度の我慢や妥協を強いられる一方で、尊敬、感謝、寛容の心が自然に育っていったものです。幼い者から老人までが、お互いに思いやり、助け合う中で幸福な家庭生活を営むことができた良き時代でした。それを支えていたのが、当時の日本の伝統的な住宅環境です。
 しかし、戦後は個人主義的なものが好まれるようになり、ほとんどの家庭が核家族となりました。その結果、当然のこととして住宅環境も大きく変化しました。ところが、ここへ来て、経済的な理由からか、また二世代三世代同居を望む人が増えつつあります。
 親と子の二世代の所帯が同居することは老夫婦にとってはきわめて喜ばしいことで、人生の終焉を飾ることにもなります。しかし、いったん生活上のギャップが生じて問題化すると、不幸な結果ともなりかねません。
 最近のお客様が二世代同居をするにあたって共通するのは、子ども側の希望によって同居が決まっているということです。親は受け身の立場が多いのです。また子ども側が同居を望むのは「親のため」ではなく「自分たちのため」のことが多く、若い者の打算的な考えが露骨に見えます。親の所有する土地に親のお金で、良い住まいを建てようというのです。親孝行をする気もないので自分たちに有利な条件を示してきます。そのことを十分承知のうえで、それでも親は同居を歓迎するのです。しかし、親の犠牲的な心情も同居生活が続くにしたがって若い者たちに対する憤懣に変わっていきます。また、逆に若夫婦の方が遠慮深く、親の方が強硬な場合も、住みなれてきた時に子どもが親に譲歩した部分について不平不満が高じてトラブル化することが多いのです。

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きれいな空気を生む 住まいづくり55

・メダカの水はなぜ腐るのか?
・植物はなぜ朝日を必要とするのか?
・植物は根に影響を受けるのはなぜか?
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・カーテンがカビるのはなぜか?
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間取り計画は人生計画である 【 2 】

 プランナーと施主は目的と役割について確認し、お互いに理解、納得をしながら図面化すべきです。つまり設計図は施主とプランナーの打ち合わせによる理解、納得の集約でなければなりません。
 現在から長い将来に向かって住宅を効果的に利用するためには、家族たちの人生計画の一端でもありますから、思いつきや衝動でなく「家庭にとって、家族にとって、将来どうあるべきか」の意識を前提とした計画をするべきです。一時の思いを満足させることや単なるあこがれで決めることは禁物です。とくに、メリットとデメリットの両面を厳密に検討して下さい。一面にのみこだわることは必ず将来に悔いを残す結果となります。
 間取り計画は人生計画です。健全な心身を育み、平和で安心な生活を続けるためには、信頼に基づいた家族の協調と和が必要です。ただ住むだけのものであってはいけません。見栄えや便利さにまどわされず、究極の目的(幸福な家庭の永続)を可能にする間取り計画を研究すべきです。

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きれいな空気を生む 住まいづくり54

・メダカの水はなぜ腐るのか?
・植物はなぜ朝日を必要とするのか?
・植物は根に影響を受けるのはなぜか?
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・食べ物はなぜ腐るのか?
・カーテンがカビるのはなぜか?
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間取り計画は人生計画である 【 1 】

 家庭における中心人物は家族全員がその人を中心に集まり、しかもその人が家事万端をこなす責任者であるということから、一般的にいえば主婦でしょう。家庭生活にあって、家族の誰もの心身の健康が望まれますが、中でも主婦の健康の良否によって家庭全体の明暗が左右されるものです。家庭がいつも明るく楽しい場所である第一の条件は、主婦が元気で明るい表情を保てる事だと私は考えています。したがって、主婦がストレスを募らせないための環境と機能を住宅に仕組んでこそ「幸福を生む住まい」が現実のものとなるのです。
 私は間取り計画は、家族にとって重要な場所の順に何を求めどうあるべきかを検討して、位置や広さ、他の部屋との関係を考え合わせて決定することが大切だと思っています。そこで、住宅における利用目的を大別し、正しい環境の配分ができる方法を研究してきました。
①根幹―家庭生活で中心的役割を果たす場所。台所、食堂、居間または茶の間。
②準幹―根幹に準ずる場所。玄関、寝室、子ども室、便所。
③枝幹―特別の役割や機能を持つ部屋。洗面所、浴室、客間、納戸、その他。
このように住まいの要素を三つに分け、それぞれの役割を徹底的に考えながら間取り計画(環境配分)を練りあげていきます。
さらに各部屋各部分の役割を明確にしていきます。たとえば、窓の位置や大きさは敷地環境に適応させて考えていきます。自然の恩恵(日照、通風)を効果的に取り入れ、生活の流れに従って自然との関係を配慮します。また、各室の出入口は単に動線の合理性だけでなく、数歩無駄な距離でも物を置く位置や室内環境を考慮に入れます。

きれいな空気を生む 住まいづくり53

・メダカの水はなぜ腐るのか?
・植物はなぜ朝日を必要とするのか?
・植物は根に影響を受けるのはなぜか?
・花ビンの花はなぜすぐにダメになるのか?
・食べ物はなぜ腐るのか?
・カーテンがカビるのはなぜか?
・低気圧は体調を崩しやすいのはなぜか?

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住宅を求める目的をもう一度確認する

 さて、次にプランニング業務となりますが、ここで最も注意しなければならないことは、すでに述べた「住宅を求める究極の目的」の再確認です。大金を投資する一生に一度の買い物です。これからの生涯で建て替えは不可能だと思えば、その必要のない住宅を計画すべきです。
 私は「お客様、住宅を新築なさったり増改築なさったりする正しい目的をはっきりさせましょう。単なる動機だけでなく究極の目的は何ですか」と聞き、もう一度熟慮することを促すのです。誰もの共通の夢である「楽しい家庭生活の永続」のことを思い出してもらいます。建物そのものとしての耐久性は五十年百年の保証があっても、利用効果(楽しい家庭生活の永続)がなければ愛着を失ってしまいます。
 住宅を求める人は、施工に対しては強い関心をもつものですが、計画に対しては無頓着である場合が多いのです。施工上のミスは生活への悪影響は少なく、手直しがききますが、計画の失敗は手直しがきかず、住む人の運命に悪影響を与えかねない重大な要素を含んでいます。住宅を長持ちさせるためには単に建物の耐久性という「ハード的条件」だけでなく住む人が長期間利用のできる「ソフト的条件」と、いつまでも愛着をもつことができる「ヒューマニティー的条件」の三つの条件が不可欠です。
・ハード的条件―建物と設備の安全性、堅ろう性、耐久性。
・ソフト的条件―住宅環境に不便、不都合、不快のない楽しい快適生活。時代の変転に耐えられる計画(対応性、耐用性)
・ヒューマニティー的条件―住む人がいつまでも愛着をもてる計画。業者と顧客の信頼関係。
 このどれもがもちろん大切ですが、中でも楽しい家庭、健全な家庭、幸福な家庭の永続にとってきわめて重要なのは、住む人の生理的要求の満足、すなわち快適な住宅環境であるといえます。私は、ここに重点を置いたプラン作りをおすすめしています。