自然の学びを生かした住まいづくり51

・メダカの水はなぜ腐るのか?
・植物はなぜ朝日を必要とするのか?
・植物は根に影響を受けるのはなぜか?
・花ビンの花はなぜすぐにダメになるのか?
・食べ物はなぜ腐るのか?
・カーテンがカビるのはなぜか?
・低気圧は体調を崩しやすいのはなぜか?

私達が生活してゆく上に
色々と自然が教えてくれることが
たくさんあります。その住まいづくりを
かかげてみました。



住宅は「将来の為に」求めるべきである

 人々は盛運が続くうちは衰運を忘れて住まいに贅を尽くします。その結果はお決まりのコースを辿って悪夢と化してしまいます。無難な人生をおくるのも一生、波乱万丈な人生をおくるのも一生であり、人それぞれに人生に夢をもち、その夢のために賭けるのですから、他人様の生き方に職人が干渉することは僭越なことでありましょう。しかし、その分別をもっても余計なお節介を申し上げたくなるのです。
 私が老職人となって実感するのは、老後の人生のことです。高齢社会ともいわれる現代にあって、余生における
安心平和こそ、人生の終末における最高の幸福であると考えます。人生を達観しながらの日々こそ、老後の妙味といってもよいでしょう。
 しかし、そのためには、健全な家庭生活が永続していなければなりません。幸福な家庭は、にわか仕込みでは出来上がりません。長年月の家庭環境(住宅環境)の影響下で培われ育まれるものです。
 善悪を問わず先天的な芽が発達するかしないかは家庭環境によって決まるのです。人間は多くの条件と接し、いずれかの条件を無意識のうちに自分のものとしますが、その選択に際しては幼児期や少年期の家庭環境による影響が最も大きいと思われます。このことは、自然界に照合すれば容易に理解できます。たとえば同じ品種の植物でも人間と同じように、育った土壌の質と環境によって大きな差が出てきます。植物にとっての土壌と環境は人間にとっての住宅の環境と同じであるといえます。
 私は「今日あるは明日のため」「現在あるは将来のため」と社員たちにも常に教えてきました。住宅もまさに「将来のためにどのような住宅を求めるべきか」を胆に命じて計画すべきであります。心豊かな老後を送るためにもぜひとも必要なことです。

 幸せを生む住まい 間取りは住まいの命
  ウシキ株式会社
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