・植物はなぜ朝日を必要とするのか?
・植物は根に影響を受けるのはなぜか?
・花ビンの花はなぜすぐにダメになるのか?
・食べ物はなぜ腐るのか?
・カーテンがカビるのはなぜか?
・低気圧は体調を崩しやすいのはなぜか?
私達が生活してゆく上に
色々と自然が教えてくれることが
たくさんあります。その住まいづくりを
かかげてみました。

家庭は社会の縮図である
住宅は、楽しい(幸福な)家庭生活を営むために生涯利用する商品です。その住宅を計画するにあたり、現在から将来に向かって安心と満足と愛着をもって住める住宅とはどうあるべきかを繰り返し述べてきました。
しかしながら、現代は住む人不在の住宅(不幸になる原因を持つ住宅)が業者によって「売るための売れる住宅」として一般商品と同様の感覚で販売されています。住宅市場はユーザーに不幸の原因を売るばかりでなく、大げさにいえば日本人を滅亡の危機に追い込んでいます。このような重大な局面にありながら、行政も黙視しているのは、問題の大きさに気づいていないからでしょうか。
現代の日本人が物を求める時や新規の事業を始める時に共通しているのは、メリットの追求はしても、デメリットの検討を深くすることはないということです。商品を売る立場の者はメリット部分を強調してもデメリット部分には触れませんし、購入するエンドユーザーもなぜかデメリットを追求しません。昔から「一事が万事」といわれますが、日本人は両面追求することなく偏見癖になじみ、しかも本能的な物欲がすべてに優先していますから、当然後日に発生する副作用や弊害を予測しようとしません。まさに理性なき民族に成り下がってしまい、いまや世界中から批判され、あちこちで日本叩きが広がっています。
私はその原因は住宅環境にあると思っています。住宅環境は家庭環境をつくる基であり、人々は家庭という小社会の環境で社会人としての基礎的な要素を身につけます。そして家庭環境を拡大したものが社会環境であり、国家社会ということになります。以上の理屈が当たらずとも遠からずであるとすれば、住宅環境とは住む人に影響するだけでなく日本人全体の安心や平和にも関係する重大な役割をもつものであるといえるでしょう。
住宅計画は人生計画であるばかりでなく国家社会にも重大な関係があることを考えた時に、従来の住宅指向のままでよいのでしょうか。20年足らずで住む人の愛着を失って壊される住宅は、個人の経済ばかりでなく地球環境をも破壊し、また地下資源の枯渇に拍車をかけています。このことは、地球上のあらゆる生物に悪影響を与え、全人類の滅亡の原因ともなりかねません。老職人のたわごとですめばよいのですが…。
幸せを生む住まい 間取りは住まいの命
ウシキ株式会社