きれいな空気を生む 住まいづくり72

・メダカの水はなぜ腐るのか?
・植物はなぜ朝日を必要とするのか?
・植物は根に影響を受けるのはなぜか?
・花ビンの花はなぜすぐにダメになるのか?
・食べ物はなぜ腐るのか?
・カーテンがカビるのはなぜか?
・低気圧は体調を崩しやすいのはなぜか?

私達が生活してゆく上に
色々と自然が教えてくれることが
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情緒や感性を育てる食堂  【 2 】

食堂の内装は、柔らかく自然な雰囲気がよいのですが、もし特別の好みがないのなら、木質環境がよいと思います。床と壁の一部や天井は木材の使用をおすすめします。その場合、木材の稀少価値(高級材)を求めることより、並材(自然素材)を多量(太く厚く)に使用する方が良い食堂の環境をつくり出します。
 昔の民家には囲炉裏のある団欒の場に「大黒柱」という30センチ角の太柱が配置され、たくましく家庭を支えている威容を家族たちに印象付けてきました。食堂や茶の間に21センチ角以上の二本の太柱を目立つように立てて夫婦柱として、両親を中心とした仲のよい家庭を象徴させた環境をつくることもできます。こうして、食堂が責任ある社会生活の源泉となるよう心掛けてきたのですが、そのような「思い」が食堂には必要ではないでしょうか。

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きれいな空気を生む 住まいづくり71

・メダカの水はなぜ腐るのか?
・植物はなぜ朝日を必要とするのか?
・植物は根に影響を受けるのはなぜか?
・花ビンの花はなぜすぐにダメになるのか?
・食べ物はなぜ腐るのか?
・カーテンがカビるのはなぜか?
・低気圧は体調を崩しやすいのはなぜか?

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情緒や感性を育てる食堂  【 1 】

 食堂や茶の間の役割は家庭生活の中心として家族同士の安心と平和を培う場所です。家族の断絶が言われるようになって久しいのですが、その原因は食堂の環境計画にあると、私は考えています。環境は雰囲気を左右し、雰囲気の良否は人間の意識に直結します。よい雰囲気の食堂や茶の間では楽しい会話がはずむのは当然のことです。家族の団欒は精神衛生上よい効果をもたらし、家族間の信頼感を高めます。また、朝夕に感謝して食事のできる雰囲気はプラス思考をもたらします。β-エンドルフィンという良質な脳内モルヒネが分泌される環境は豪華な環境ではなく自然と調和した素朴な環境です。
 また、家族が互いに自分のことで多忙な日々を送る現代は親が子どものしつけをするチャンスは食事の時しかないと言ってもいいでしょう。また、子どもが親を知り、親から何かを受け継ぐチャンスもやはり食事時です。ただでさえテレビやラジオが家族の間に介入し、また子どもたちには個室が与えられ、彼らは一刻も早く親から解放されたいと願っているように思われます。そのような状態では家族間の正しいコミュニケーションが確立することは難しいでしょう。しかし唯一の家族交流の場ともいえる食堂や茶の間の環境を良くすることで母親の心を家族に伝え、父親としての尊敬を得ることもできるのです。

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きれいな空気を生む 住まいづくり70

・メダカの水はなぜ腐るのか?
・植物はなぜ朝日を必要とするのか?
・植物は根に影響を受けるのはなぜか?
・花ビンの花はなぜすぐにダメになるのか?
・食べ物はなぜ腐るのか?
・カーテンがカビるのはなぜか?
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食堂は家族のエネルギー補給場所  【 2 】

 位置や広さが決まったら次に配慮すべきことは窓の位置や大きさです。窓は自然の恵みを受け入れるためにあります。東の窓は高くとって朝日を室内に入れて消毒します。南の窓は広く取って、夏は涼しく冬は暖かく過ごせるようにします。健全な心身を育む環境は自然との調和なくしては成り立ちません。
 しかし、現代の建築家は住宅が人間にとっての中心的生活環境であることを無視し、自然と住宅との正しい調和を忘れ去っていることが多いように思われます。食堂と自然との相関関係を探究せず、人工的な室内のインテリアや、環境調整を優先しています。人工的な環境には活力を養う快適性がなく、逆に怠惰癖を増長させる快楽性があります。家族に惰気や不健康をもたらす食堂は絶対に避けるべきです。たとえば西日でうだる食堂、夏や冬の室内空気のコントロールをすべて機械でやらなければならない陰性環境は不経済なばかりでなく、家庭の不健全化の原因となりかねません。

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きれいな空気を生む 住まいづくり69

・メダカの水はなぜ腐るのか?
・植物はなぜ朝日を必要とするのか?
・植物は根に影響を受けるのはなぜか?
・花ビンの花はなぜすぐにダメになるのか?
・食べ物はなぜ腐るのか?
・カーテンがカビるのはなぜか?
・低気圧は体調を崩しやすいのはなぜか?

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食堂は家族のエネルギー補給場所  【 1 】

 私は、教室に来所されるお客様に、こう質問します。
「お客様、家を新築されたら、毎日の生活の中で家族の朝は、どの場所でどのような雰囲気で迎えたいと思いますか?」
 主婦の一日は台所で始まりますが、家族たちは食堂で一日のエネルギー源を満たします。早朝の食堂の雰囲気がその日一日の気分を左右しかねません。
 人生は常にスタートであって、日常には終わりがありません。終焉は死ぬ時です。朝のスタートは毎日必ずやってきます。人生の拠点が家庭であるなら、一日の出発点は食堂や茶の間であるといえます。私はお客様にいつもこう申し上げています。
 「食堂や茶の間は朝向きで考えましょう。夜向きはいけません」
 それは爽やかな気分で仕事や学校に向かうために、どうしても必要な条件です。明るい食堂で自然の香りと澄んだ空気を胸いっぱいに吸い、主婦が作った朝食で腹ごしらえをすれば、毎日元気よく社会へのスタートができるというものです。それが朝から薄暗い、夜と変わらない雰囲気の食堂だったらどうでしょう。活力を得るどころか、朝から倦怠感に襲われるのではないでしょうか。このことだけを考えても食堂の位置や広さはどうしたらよいかわかるはずです。

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きれいな空気を生む 住まいづくり68

・メダカの水はなぜ腐るのか?
・植物はなぜ朝日を必要とするのか?
・植物は根に影響を受けるのはなぜか?
・花ビンの花はなぜすぐにダメになるのか?
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・カーテンがカビるのはなぜか?
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上手な収納で主婦のストレスを減らす

 どこの家でも台所にはさまざまな道具がたくさんあり、毎日の道具の使い分けや収納の仕方によって、主婦のストレスが左右されます。したがって食器類から鍋や釜、電器製品までを収納する大きな戸棚が必要となります。最近は台所の収納戸棚もファッション性や機能性が高まり、建築資金が最も多くかかる場所でもあります。
 取り出しやすくてしまいやすい収納戸棚は面が広くて奥行きが浅いものです。物を一列に並べられて見やすくしておけば、家族の誰もが出し入れができ、主婦のストレスも減ります。
 また、日常使用する物とたまにしか使用しない物のしまい分けや重い物と軽い物、危険な物や大きい物等のしまい分けがうまくできるような収納戸棚のつくりが必要です。できれば床面から天井までいっぱいにとって立体的に収納できるようにします。
 収納戸棚は多いほどよいのですが、そのために風通しの窓まで犠牲にするべきではありません。
 台所の広さは、4、5人家族の場合、ただ広くすればよいわけでありません。一般的にいって一番利用しやすいサイズは、長さが3・6メートル、幅が2・3メートルの長方形です。台所兼食堂という形もありますが、その場合は冷蔵庫や収納戸棚の置くスペースの確保が難しく、主婦の作業動線が長くなって合理性を欠く例が多いものです。
 いずれにしても台所は毎日使用する所であり、幸福な家庭を永続させるために最も重要な役割をもつ場所ですから、あらゆる角度からの利用効果を研究して計画するべきです。

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きれいな空気を生む 住まいづくり67

・メダカの水はなぜ腐るのか?
・植物はなぜ朝日を必要とするのか?
・植物は根に影響を受けるのはなぜか?
・花ビンの花はなぜすぐにダメになるのか?
・食べ物はなぜ腐るのか?
・カーテンがカビるのはなぜか?
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ファッション性の重視と過剰な設備は不幸のもと

 台所は狭いスペースの中で多種多様な用事が多く、危険な要素がたくさん潜在している場所です。ですから、単に見た目の感覚で決めるのではなく、あくまでも使い勝手のよさや環境の面から判断して計画をすすめるべきです。最近の傾向として、設備にのみ関心を持ち、超便利な機能やファッション性を求める人が多いのですが、そのようなものに高額な資金を投入するのは考えものです。いくら高額でも毎日の生活にそれだけの利用価値があれば無駄ではありませんが、その点をよく考えてみる必要があるでしょう。便利だと思って組み入れた設備でも実際にはあまり使われないということもよく見聞きすることです。思ったほど機能的な利用ができなかったり整理整頓が思うようにゆかず、利用しない台所やお飾りの台所となっている例が多いのです。
 主婦にとっては毎日の職場ともいえる台所です。夢と現実のギャップは大きく、見た目と毎日利用する機能や環境は違うのです。自分の習慣や性格をよく考えてからどのような設備を入れるか決めるべきでしょう。また、高度な設備ほど維持費(利用経費)や修繕費がかかります。現代の住宅は便利さとファッション性を求めるために高額な資金を使い、また利用費を払い続けなければなりません。贅沢な家庭生活は「幸福な家庭生活の永続」を妨げます。建築資金に余裕がある場合はともかくとして、少ない予算で楽しい家庭生活の永続できる家庭環境を求めるなら、当然のことながら毎日の生活のうえで家族のためにどの部分が最も大切かを見極めていかなければなりません。

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きれいな空気を生む 住まいづくり66

・メダカの水はなぜ腐るのか?
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・植物は根に影響を受けるのはなぜか?
・花ビンの花はなぜすぐにダメになるのか?
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衛生的な台所とは

 台所の窓の果たす役割は大きいのですが、明るい方が良いといっても、やたらに日照が多ければ良いというものではありません。とくに午後の日照は禁物です。赤外線を含む太陽光線は食物を酸化させ、大腸菌を増殖させます。また、夏の西日は主婦の気力をなくし怠惰癖をつくることにもなります。西に窓をつける時は、位置を低くし、外に樹木(落葉樹)を植えるなど、西日の直射を避ける工夫が必要です。
 一方、朝11時頃までの太陽光線中の紫外線は食物の鮮度を落とさず、大腸菌などの増殖を防止するのに役立ちます。その紫外線を効果的に利用するためには、どこにどの大きさの窓が必要かを研究しなければなりません。ちなみに、直射日光を避けた北窓の台所は、食物保存には向いていても、主婦の健康を害し、家庭の雰囲気を陰性にします。また、できれば台所の窓は上下二段の窓にして、気候によって通風を調節できるようにすると、なお良いと思います。
 採光と同時に注意すべきことは換気です。機械による強制換気だけに頼るのではなく、自然換気が出来る通気システムも組み込んでおくことが必要です。台所の天井は可能であれば2m50㎝はとり、天井のすぐ下の壁面か天井に開閉窓がつけられれば主婦の健康が守られます。

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きれいな空気を生む 住まいづくり65

・メダカの水はなぜ腐るのか?
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台所はコミュニケーションの場

 家庭の中心である主婦と家族たちのコミュニケーションがうまくいくことが円満家庭の最大条件です。台所にいる主婦との会話は、さりげない会話となり秘密がありません。ですから、台所には自然な会話がはずみやすくなるような仕組みが必要です。そういう意味でも食堂や居間と台所の関係は、生活環境として軽視できません。
最近は台所と食堂が対面化され、双方から表情を見ながらスムーズな会話が出来るような形が一般的になってきました。
 昔は炉端が食事場であり、竈が傍らにあって食事場の中に台所もありました。
家族の団欒は炉を囲んで、頬を火にてらしながら会話がはずんだのです。その素朴な環境が家族の和と協調による団結をつくり出し、自然のうちに家族愛が育っていったのでしょう。
 現代は家族がそれぞれの生活に追われ、共通の時間がとれず、断絶した家族が多くなっています。
場合によっては骨肉の争いも起こりかねない家族が増えているように思います。
間取りの工夫が必要なところでしょう。

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きれいな空気を生む 住まいづくり64

・メダカの水はなぜ腐るのか?
・植物はなぜ朝日を必要とするのか?
・植物は根に影響を受けるのはなぜか?
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・食べ物はなぜ腐るのか?
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台所は家庭の中核

 私はプランニング要領として重要なことは正しい環境の配分(間取り計画)だと考えていますから、家庭生活上で最も重要な部分から位置を決めることにしています。
その場合、生活の流れに従って自然の恩恵との関係を考えながらプランを立てます。
 まず朝一番に誰がどこで家事にかかるかを考えてみましょう。多くの家庭では主婦、または主婦に代わる者がまず台所に立って朝食の支度をします。その時に明るく朝日が差し込み、電灯をつけなくてもよい台所、夏涼しく冬暖かく自然の恩恵が感じられる台所を求めるか、環境を無視してもシステムキッチンの豪華さやファッション性、超便利な機能に重点を置いた台所を求めるかです。できれば環境も機能もファッション性もバランスのとれた台所が最もよいはずです。しかし、何か一つを優先させるとしたらどうでしょうか。
 主婦は家庭の中心的人物で、その人の健康は家族全体の明暗を左右しますから健康的な環境は無視できません。台所は主婦のストレスが最もつもる場所であると同時に家族の健康管理と密接な関係のある重要な場所でもあります。
 主婦によって、それぞれの生理的要求は異なりますから、完全に規格化された設備や形態は長年月の利用のうちに潜在的ストレスをつもらせます。そのことが原因となって心身にトラブルが生じることもあります。
 また、ファッション性や便利さに執着すると環境や衛生が無視されがちで、通気性や雰囲気が悪くなり、知らず知らずのうちに健康を害したり、台所仕事を敬遠するようになることもあります。
 このように台所でつくられる主婦の潜在したストレスが心身に影響し、家庭全体の雰囲気まで悪くして不幸の原因が続出します。それを防止するためには、自然と共生した環境、四季の変化にも対応した環境と生活の流れ(朝から夜までの生活の順序)に適応した環境を求めるべきでしょう。

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きれいな空気を生む 住まいづくり63

・メダカの水はなぜ腐るのか?
・植物はなぜ朝日を必要とするのか?
・植物は根に影響を受けるのはなぜか?
・花ビンの花はなぜすぐにダメになるのか?
・食べ物はなぜ腐るのか?
・カーテンがカビるのはなぜか?
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「健康長命住宅」は大手ハウスメーカーではできない【 2 】

 私は「幸福を生む住まい」の研究研鑚を1966年に始め、1981年には全国組織の住宅環境研究グループを結成して現在に至りますが、幸福の第一の条件を「健康長命」と考えて、住宅環境と家族たちの相関関係を追求してきました。その結果、家族の健康は住宅環境の良否と密接な関係があることが確認でき、そのことを広くお知らせしてきたのです。
 すでに何度も述べてきたことですが、大手住宅産業は「売れる住宅」「売るための住宅」をつくり出し、住む人の利用目的や利用効果を軽視した住宅が近代化住宅として広まっています。
そのために、住む人に不幸をもたらす原因が住宅環境に入り込んでいるような住宅が多いのです。
とくに住まいと健康の相関関係が研究されていないので、いろいろな病気が発生しています。
それと同様に高齢者対応住宅についても大手ハウスメーカーが「バリアフリー住宅」なるものを大々的に売り出したことによって、さらに住宅環境を悪化させています。
 現在、百歳の長寿を得ている人たちの生活環境は、人工環境化された密閉住宅ではありません。自然と長年共生してきた人たちが年老いても健康を維持しているのです。この現実を直視すれば、高齢者対応住宅の正しいあり方が見えてくるでしょう。

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