自然の学びを生かした住まいづくり29

・メダカの水はなぜ腐るのか?
・植物はなぜ朝日を必要とするのか?
・植物は根に影響を受けるのはなぜか?
・花ビンの花はなぜすぐにダメになるのか?
・食べ物はなぜ腐るのか?
・カーテンがカビるのはなぜか?
・低気圧は体調を崩しやすいのはなぜか?

私達が生活してゆく上に
色々と自然が教えてくれることが
たくさんあります。その住まいづくりを
かかげてみました。



オープンな住宅環境でよい子は育つ

 生物は環境に支配されます。人間も例外ではありません。とくに幼児期から少年期にかけては純粋な時期ですから環境の影響や感化をもろに受けます。子どもは自然に最も近い状態にあるからです。
 近代化住宅では、プライバシーを確保する仕組みが優先され、オープンな家庭生活がなくなってしまいました。家族間の交流が自然のうちに行なわれるのではなく、家族の個々の意志によってコミュニケーションをとらなければなりません。すべてが家族たちの感情に支配された雰囲気は不自然です。自然と調和した環境にこそ子どもの健全な精神を培う感化力があります。子どもはそのような中で素直な人間に成長するのです。

 半世紀以上前、日本中は貧困の時代でした。現代人には想像もできないような貧しい家庭生活でも一般庶民は特別な苦痛を感じることなく平和な暮らしを続けてきました。経済的には恵まれなくとも親子関係や兄弟関係に人間の心の豊かさが満ちていました。貧しくとも「足りる」を知り、「感謝」の日々でもありました。
 当時のオープンな住環境によって、家族という子会社が「思いやる心」で助け合い、親は親らしく、子どもは子どもらしくお互いが分別をもって「見まい」「聞くまい」「語るまい」の節度を保ち続けることができたのです。そのような家庭を演出した住宅の環境は、環境心理学者の故ハンチントン博士が絶賛した日本の素朴な民家です。子どもは自然と共生した環境の中で親の後姿を見つめて育ち、親との心の絆を自然に強めたのです。

 純粋な子どもは毎日の生活で新しいことを求め、それを欲に自分の知識や習慣にします。そのとき、まず家庭にあっては親がいつも手本になります。親の心情や行動が「念波」を通して子どもの精神に働きかけ、行動基準となっていきます。住宅は家族の生活習慣をつくり、それが習性となって精神作用に至るのですから子どもの成長は家族全体の日常生活の過程で左右されます。ですから子どもに対する特別の配慮はむしろ逆効果となります。むしろ貧困の時代の住宅に学ぶべきでしょう。

 幸せを生む住まい 間取りは住まいの命
  ウシキ株式会社
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