自然の学びを生かした住まいづくり26

・メダカの水はなぜ腐るのか?
・植物はなぜ朝日を必要とするのか?
・植物は根に影響を受けるのはなぜか?
・花ビンの花はなぜすぐにダメになるのか?
・食べ物はなぜ腐るのか?
・カーテンがカビるのはなぜか?
・低気圧は体調を崩しやすいのはなぜか?

私達が生活してゆく上に
色々と自然が教えてくれることが
たくさんあります。その住まいづくりを
かかげてみました。



地震に強い木造軸組工法②

 伝統的な木造軸組工法は地震多発国にあっても社寺仏閣で1300年以上(法隆寺)、一般家屋も数百年の耐久性耐久があることを実証しています。しかもオープンな間取りで巨大な屋根を支えてきたのです。木造住宅にとっての自然の脅威は地震だけではありません。高温多湿の海洋性気候の日本では強烈な台風と蒸し風呂のような湿気にも耐え、また白蟻のような木材を食い荒らす害虫にも耐えなければなりません。伝統的な木造軸組工法は、長い長い体験による先人たちの知恵によって多くの障害を乗り越え、現代まで受け継がれてきたのです。

 しかし、第二次世界大戦後からは、阪神大震災で倒壊した木造住宅のように、日本伝統の木造軸組工法ではなく、木造軸接合工法が一般化されてきました。つまり、木材と木材は金物によって接合されるようになりました。組み込みや組み合わせがなく、柄(接合のために木材の端につけた突起)と欠込(木材をはめ込むために欠いた部分)と単純な継手だけで接合し、その接合を金物で補強する方法が建築基準法によって指導されているからです。
 
 この現代の工法も正しく施工すれば、なんら問題はありませんが、金物を適切に使用しない場合は柄から抜けてはずれる恐れがあります。阪神大震災の場合は横倒れに倒壊しているものは極めて少なく、ほとんどが柱の柄が抜けて柱と横架材が分離して二階の床や屋根が直下に落下したのです。そのために多くの死者を出すことになりました。また横架材の接合がはずれてズリ落ちてしまったのです。学者の中にはこの事実を無視してすべて筋違いが不完全で倒壊したと考えている人が多く、被害原因を正しく究明しているとはいえません。

 幸せを生む住まい 間取りは住まいの命
  ウシキ株式会社
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